【MA】マー 〜サイコパスの狂気の地下室〜
【ストーリー】
マーの家は、誰でも大歓迎。ただ、無事に帰宅出来るかどうかは分からない…。
スー・アン(オクタヴィア・スペンサー)は、静かなオハイオのとある街で自分の殻にこもって暮らしている孤独な女性。
ある時、地元の女子高生が通りかかったスー・アンに自分の代わりに酒を買ってくれるよう頼む。
それをきっかけに彼女は、パーティーができるように自宅の地下室を提供する。
但し、彼女の家の簡単なルールに従わなければならない――誰かはしらふでいる、文句を言わない、二階に上がってはダメ。
そして、彼女のことを「マー」と呼ぶ。
そんなマーのもてなしで楽しい時間が過ぎていくが、やがてマーの態度が変わり始める…。
【感想】
邦題(狂気の地下室)でワンシチュエーションスリラーみたいな内容で想像してると「普通に出るやん」となりました。
マーが何かしら危ないおばさんってことはあらすじから見ても分かるんですが、どうやって高校生の子たちを恐怖に陥れて行くのかが中盤まで読めません。何しろ物語の後半まではただ頭がイカれた人として進行していくので、観る人によっては「まだ何も起こんないの?」と感じる人もいるんじゃないでしょーか。
そんなマーさんも終盤になると一気に攻めてきます。ただしグロ要素はほぼ皆無。
最後まで展開が地味といえば地味かもしれないけど、隠キャの私はラストでマーに深く同情してしまった。
高校時代にあんな目にあっても、今が幸せなら嫌な記憶は塗り替えられたはず。
犯罪を犯す人に対しても感じることですが弱い立場の人間に寄り添い、導いてくれる人に出会えれば違う人生があったのかなって思うのです。
さて、どうしても気になる疑問があります。
ベンの珍子は本物なんでしょうか(教えてマミィ)
あとこれはただの伏線だろうけど、主人公が冒頭でジーニーの手助けをしたシーンで「恩人よ」と言われ、「あなたも」と返したシーン。
謎の予知能力に、(^.^)?
学生時代の思い出をこの年まで引きずり、今さら報復を行動に起こすん?という感じだけど
自分自身も中身がもはや幼稚園児で止まっている部分があることを思い出して、あっ…となった。
友だち全然できなかったよ。
なので、かなり自分と重ねて観てしまってストーリーを追うごとに苦しくなりました。
ベン、おいこら、だれが負け犬じゃ
【この映画のポイント】
- 学生たちのパリピ感にちょっと照れる(欧米映画にあるある)
- マーの怪演はもちろん、ダイナマイトボディもよろしく
- マギー役の子がなんかイケメン
- ベンの息子とムスコ
- 当たり前のようにハッパ吸うな